駅肝録

道中筋道幅并並木敷地之儀に付、諸向より問合有之節挨拶振之心得、　道中筋道幅(○○○○○)は、其場に寄、不同に候得共幅弐間以上無之候而は、駄荷引違も難成、猶高崖切通、又は堀川等江掛渡候橋之内に而、弐間に不至分も可有之候得共、右は互に待合罷通候而も、僅之所に而差支も無之、其余は前書之通、弐間以上之心得、若道幅弐間に難成所も有之候はヾ、前後見合、委細絵図面お以可被申聞候、且並木敷地(○○○○)は、九尺以上に無之候而は、風烈之節、根返り等も有之事故、追々田畑之内江切添之場所も有之候はヾ、元形之通り築足、以来切添不致様取締之儀申触候事、右は文政六未年十二月、竹中主税助家来より問合有之、下道中方に而御挨拶取調、右振合に而御評議相決、此上問合有之候節、心得之ため極置候事、申年正月十九日前書之書面主水正殿〈◯道中奉行石川〉へ上置候事、