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塵袋

一熊野の道おさすと雲ふ何(いかなる)心ぞ 行歩の心なり、上林賦には率呼直指雲(しゆつことしてたヽちにさすと)へり、これははやらかにあゆむ心なり、呂向が注雲、指は行也と釈せり、されば道おさすと雲ふ義、そのいはれぞかし、