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東雅
三地輿
橋はし 義不詳、〈◯中略〉古語にはしといひしは、わたしなどいふ語のごとき、彼と此との絶間おわたすものおいひしなり、堂と基との間おわたすものお階といひ、高きと下きとの間おわたすものお梯(はしご)といひ、箸といふもの、また鳥の觜、獣の喙のごときも、皆是其食ふべき物と口との間おわたすものなれば、橋もまた彼岸此岸の絶間おわたす物なる故に、はしとは名づけいひたりけん、桟道おかけはしといふも、また此義に異なるべからず、