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倭訓栞
前編三伊
いしばし 倭名抄に矼およめり、聚石為歩渡と注せり、新撰字鏡に磴又砌おもよめり、万葉集に石走と書り、石橋ともみゆ、渡瀬に石お並べ置おいふ、よて間近きとも、間々ともつづけり、いしなみともいへり、石浪と書たれど石並の義成べし、又いはヾし、いはなみともよめり、〈◯中略〉 いはヾし、石橋と万葉集にみゆ、〈◯中略〉万葉集によめるは、川に石お並べ置て渡るおいへり、よて石走とも書り、