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源平盛衰記
三十八
小宰相局附慎夫人事 越前三位通盛は、〈◯中略〉御所の舎人お語ひて、御文お書て、是お持て小宰相局に奉て、散ぬ所に打置とて給てけり、〈◯中略〉 踏かへす谷のうき橋浮世ぞと思ひしよりもぬるヽ袖かな、難面御心も、今は中々嬉くてなんと書たり、