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笈雉随筆

木石逸景 一木曾の桟は、上け松の宿より、福島の宿へ越る間也掛橋と雲ふ里あり、木曾川へ近し、橋にはあらず、山の阻道の絶たる所へ懸たるなり、右の方は木曾の際なり、横弐間長さ拾間、今は板橋にして欄干あり、