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甲斐国志
五十一古蹟
巨麻郡西河内領 一盤橋 残簡風土記に、巨麻郡南限盤橋とあり、按に、〈◯中略〉此処左右涯壁、立数千尺、岩石競聚て奇絶甚し、河水、屈折、其内に陥て流る、上古は上の磐連なりて橋となりしにや、今内房より長貫村へ渡るに、縄橋(つなばし)とて藤蘿お纏架たる危橋あり、〈桜田殿領せられし頃までは、高欄板橋お架せしと雲、〉即盤橋とは此所お雲ならんか、