[p.0119]
枕草子

あはれなる物 はつせなどにまうでヽ、つぼねなどするほどは、くれはしのもとに車引よせてたてるに、おびばかりしたるわかき法師ばらの、あしだといふ物おはきて、いさヽかつヽみもなくおりのぼるとて、何ともなき経のはしうちよみ、倶舎のじゆおすこしいひつヾけありくこそ、所につけておかしけれ、