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摂陽群談
七橋
上繫橋 同所〈◯西横堀川筋〉にあり、〈◯中略〉下繫橋 同所次にあり、〈◯中略〉此処は東西の流に、南北横流するの陌なり、此〈上下〉両の橋に、長堀川の吉野屋、橋炭屋橋等お加て、世に四橋と称す、河水四隅に湍り、船は二流に漕違ひ、道行人は四方に渉り、賑あへる野分(ありさま)亦類なし、一橋一名より四橋の一名、其名高し、