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海道記
八日〈◯貞応二年四月〉三河国にいたりぬ、〈◯中略〉宮橋といふ所あり、数双のわたし、板は朽て跡なし、八本の柱(○○○○)は残て溝にあり、心のうちにむかしおたづねて、ことのはしに今おしるす、 宮橋の残るはしらにことヽはん朽て幾世かたえわたりぬる