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壒囊抄

一条堀川橋おもどり橋と雲は何故ぞ 浄蔵貴所の、父お祈り返してより、此名ある也、〈◯中略〉善相公蘇り給故に、かへる橋(○○○○)と雲けるお、今もどり橋(○○○○)と申也、其義同き故か、光源氏の宇治の巻に、逝はかへるの橋也と書るは、此橋の事也、〈◯中略〉逝とは死去の事也、〈◯下略〉