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都名所図会

五条橋は初は松原通にあり、則いにしへの五条通也、秀吉公の時此所にうつす、故に五条橋通といふ、実は六条坊門也、欄干には紫銅擬宝珠左右に十六本ありて、北の方西より四つ目に橋の銘あり、洛陽五条石橋正保二年乙酉十一月吉日、 奉行 〈蘆浦観音寺俊興小川藤左衛門尉正長〉