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万葉集
十七
讃三香原新都歌一首并短歌 山背乃(やましろの)、久爾能美夜古波春佐礼播(くにのみやこははるされば)、花咲乎乎理(はなさきおヽり)、秋佐礼波(あきされば)、黄葉爾保比(もみぢばにほひ)、於婆勢流(おばせる)、【泉河乃】(いづみのかはの)、【可美都瀬爾】(かみつせに)、【宇知橋和多之】(うちはしわたし)、【余登瀬爾波】(よどせには)、【宇枳橋和多之】(うきはしわたし)、安里我欲比(ありがよひ)、都可倍麻都良武(つかへまつらむ)、万代麻底爾(よろづよまでに)、〈◯短歌略〉 右天平十三年二月、右馬寮頭境部宿禰老麻呂也、