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伊勢参宮名所図会

宇治橋 宇治郷にあればかく号けり、川は五十鈴川也、〈普通の橋より反あつて長さ六十間、広さ四間半、正中の高き三丈、〉前後に鳥居あり、〈柱の太さ末口三尺、高さ二丈三尺、土入六尺、冠木長さ三丈なり、俗に両鳥居といふ、〉常彰神主曰、いにしへ此橋は、是より十余町下流の中村曾波河原に有て、板橋の類なりしお、永享三年普広院将軍義教公御参宮の時、今の如き大橋お架られたり、