[p.0271]
都紀行

睦月朔日〈◯文久四年、中略、〉吉田の宿にいたるに、吉田火口商ふ家居あり、三河国三川の一といへる豊川に掛ける間数、百二十間といへる吉田橋お渡りて、小橋三つ四つ越て、〈◯中略〉御油の宿にたどりて、三升屋某の家に宿りぬ、