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富士紀行
十六日、〈◯永享四年九月〉橋もとの御とまりお、夜おこめて立侍しかば、浜名橋おうちわたして、 忘めやはまなのはしもほの〴〵と明わたる夜のすえの川なみ はまな河よるみつしほの跡なれやなぎさにみゆる海士の小舟は