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都紀行

睦月朔日、〈◯文久四年、中略、〉今切の渡しの河辺にいたる、〈◯中略〉程なく船漕寄せて荒井の岸に上り、関門お越て宿に出行に、浜名橋の旧跡お尋しに、今は橋本の名のみして絶たりと、里人のおしへに過行、