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妙法寺記

永正十七庚辰 当郡猿橋、三月中に小山田殿引立てかけ玉ふ也、 大永四年甲申 此年正月より陣立、初而二月十一日、国中勢一万八千人立て、猿橋御陣に而日々に御働、奥三方へ働、箭軍あり、此時分乗房は、八十里御陣崎と承り申候、此年万事共有之、小猿橋と雲処に而度々の合戦あり、 享禄三庚寅 此年正月七日、越中守同国中の一家人、猿橋に御陣なされ候、