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袖中抄

くめぢのはし〈いはゞし〉 むもれ木はなかむしばむといふめればくめぢのはしは心してゆけ 顕昭雲、くめぢのはしとはかつらぎのはしおこそいへ、而かつらぎのはしはいはヾしおわたしさしたれば、埋木なかむしばむともよむべからず、又心してゆけともよみがたし、されど能因歌枕に信乃に久米路の橋あり(○○○○○○○○○○)、此歌お出せり、さればこれは別の橋也、 又かつらぎのくめぢのはしとよむは、久米石橋なり、