[p.0339]
後拾遺和歌集
十三恋
伊勢の斎宮わたりよりまかり上りて侍りける人に、忍びて通ひける事お、おほやけもきこしめして、まもりめなどつけさせ給ひて、忍びにも通はずなりにければ、〈◯中略〉おなじ所にむすびつけさせ侍りける、 左京大夫道雅 みちのくの緒絶の橋や是ならんふみヽふまずみ心まどはず