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遊囊剰記
十一
関戸坂お越て、関戸の入口より左へ山の尾お川に付て廿六町入れば錦帯橋なり、錦帯橋俗に算盤橋といふ、御座川の末、錦川にかヽる故にかく称するなり、其長さ百廿間計、川中に石お畳て四つの台お築て橋お五段にかくる、橋裏お仰見れば双方より木お組連て橋杭なし、