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醍醐寺縁起
同〈◯延喜〉六年、〈◯中略〉於金峯山建立堂、并造居高六尺金色如意輪観音、〈◯中略〉金峯山要路吉野川辺船、申置渡子徭丁(○○○○)六人、 ◯按ずるに、大宝の制、度子は雑徭お以て之に充てしが、後改めて半輸とす、半輸とは庸と雑徭とお免ずるお雲ふ、而るに本書に、申置渡子徭丁六人と雲へるは、蓋し当時は令制に復せしにや、抑も亦た此地にのみ特に此法お設けたりしにや、姑く録して疑お存す、