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夫木和歌抄
三十三船
石清水歌合河上霧 わたりふね 従二位家隆卿 わたり舟それとも見えず朝ぼらけみつのお〈◯お一本作せ〉かけてかすむ河浪 寛元三年結縁経百首 民部卿為家 紀伊のうみのゆらのとあるヽわたり舟我身さきよりいてかひもなし 寛元二年百首渡月 信実朝臣 猶しばしよどの河せの月おみんわたしおぶねはこぎなつけそも