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山州名跡志
十三久世郡
大渡 出古書、或淀の渡とも、今此名亡し、言は渡口広莫なる謂也、古橋舟渡ともにあり、橋出平家物語巻之九、樋口次郎、都に軍ありと聞て、取て返して上る程に、淀の大渡の橋にて、今井が下人に行合たりと雲々、右此所雲大渡明し、太平記雲山崎渡、