[p.0414]
西北紀行
元禄二年、我〈◯貝原益軒〉が年すでに下寿に及べり、かねてより丹後若狭近江に遊観の志あり、閏正月廿五日、余寒猶はげしけれど、つとめて京都東洞院の旅館お出て、〈◯中略〉桂川、舟にて渡る、此河水いといさぎよし