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足利季世記
三高国記
三好筑前堺え帰事附天王寺崩高国最後事 享禄四年六月四日、三好方の諸勢打出、天王寺木津今宮え取かけヽる、高国衆も援お先途と防けるに、一番勢浦上、小勢故かけまけ、浦上掃部助打死す、同手の島村弾正は、無念なりとて、敵と引組て、野里川(○○○)に飛入て死けるが、其淵より武者の顔、甲にある蛾〈◯応仁記作蟹〉出来て今有り、所のものは島村蛾と是お雲、