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氏神まうでの記
渡会の大川に至れり、渡し守めしてわたる、〈◯中略〉此ほどは、此わたりより、大和人、紀人、大御神にまうづとて、引もきらず行ちがふ、また東のもさの伊勢にまうでヽ、ついでに大和の国のふりにし所々、紀の高野山などかけてめぐりなどするが、おのも〳〵船にのりおくれじとあらそひのヽしる、