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いほぬし
伊勢国にて、しほのひたる程に、見わたり(○○○○)といふはまおすぎむとて、夜なかにおきてくるに、道も見えねば、松ばらの中にとまりぬ、さて夜のあけにければ、 よおこめていそぎつれども松の根に枕おしてもあかしつる哉