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宗長手記
大永六年、〈◯中略〉ひくまの野辺、名所なり、こヽお立て浜名橋、ひとヽせの高夕より、あら海おそろしきわたりすとて、此たびの旅行までと、なにとなく心ぼそく物悲くて、 たび〳〵のはま名の橋も哀也けふこそ渡りはてぬと思へば