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東海道名所図会

今切 元禄年中、地震津涛ありて、海上あらく、風強くして波高く、渡船の災となれば、宝永年中、官家より有司来り、今切の波頭に数万の杭お打て逆流おとヾめ、又舞坂の方より左へ、海中半道の間、波戸お築きて、渡船の風波お穏にし、ゆきヽおとヾめず自由ならしむ、