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更科日記
ましもと雲所も、する〳〵とすぎて、いみじくわづらひ出て遠江にかヽる、さやの中山など越けんほどもおぼえず、いみじくくるしければ、天りうといふ川のつらに、かりやつくりまうけたりければ、そこにて日ごろすぐるほど そ、やう〳〵おこたる、冬深くなりたれば、河風はげしく吹上て、たへがたくおぼえけり、そのわたりしつヽ(○○○○○○○○)、はまなの橋についたり、