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難太平記
一式部大輔入道殿事、〈号三郎頼国◯中略〉相模川にて、又大水の時分にて、敵さヽへけるお、上下の渡(○○○○)は佐々木判官入道以下渡しけり、中の手殊更こわかりしお渡されしかば、河中にて人馬ともに射ころされて、うたれ給ひき、今川三郎と雲しも、河ばたといひし人も、一所にてうたれき、