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十六夜日記
いまだ月のひかりは、かすかに残りたるあけぼのに、もり山おいでヽゆく、やす河わたるほど、さきだちてゆくたび人の駒のあしのおとばかりさやかにて、きりいとふかし、 たび人はみなもろともに朝立てこまうちわたすやすの川霧〈◯又見玉葉和歌集〉