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宗長手記
大永四年、〈◯中略〉伏見津田備前入道、かねて約あり、穴よりて薪の山材木、この津より紫野へ車力の事、奉加申調へ、いまだ日も高く、いそぐに付て、宇治の川舟さしのぼらんといふに、発句所望に、 くれたけのなつ冬いづれよヽのかげ