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万葉集
二十
天平勝宝七歳乙未二月、相替遣筑紫諸国防人等歌、 奈爾波都爾(なにはづに)、余曾比余曾比氐(よそひよそひて)、気布能日夜(けふのひや)、伊田氐麻可良武(いでヽまからむ)、美流波波奈之爾(みるはヽなしに)、 右一首、鎌倉郡〈◯相模〉上丁丸子連多麻呂、 奈爾波都爾(なにはづに)、美布禰於呂須恵(みふねおろすえ)、夜蘇加奴伎(やそかぬき)、伊麻波許伎奴等(いまはこぎぬと)、伊母爾都気許曾(いもにつげこそ)、 右〈◯中略〉茨城郡〈◯常陸〉若舎人部広足 於之氐流夜(おしてるや)、奈爾波能津与利(なにはのつより)、布奈与曾比(ふなよそひ)、阿例波許芸奴等(あれはこぎぬと)、伊母爾都岐許曾(いもにつぎこそ)、 右〈◯中略〉信太郡〈◯常陸〉物部道足