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玄与日記
文禄五年十一月十三日、紹巴幽斎三井寺へ行侍りぬ、〈◯中略〉笠取山、日野、山科、音羽里など通り、相坂お越、大津え出申候、志賀の山、ひらの高ねのしぐれ、かヾみ山もかきくもり、水うみの船のゆきかひ、たぐひなき有様也、 慶長二年二月十四日、伊勢へ参宮申、〈◯中略〉十九日大津に著ぬ、〈◯中略〉廿日伏見へ帰りぬ、〈◯中略〉あうさかの走井は、大津のかた也、大津お打出の浜と申侍る也、