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散木棄歌集
六悲歎
むろにまかりて、日のあれければ、日来ありてよめる、 あさましやむろはうきつときヽしかどしづみぬる身の泊也けり むろには日ごろとヾまりて、たま〳〵いでヽこぎ行程に、なごろなおたかしとて、こぎもどるお見て、なごろにはこぎもどりけりあはれわがわかれの道にこちもふかなん