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神戸開港三十年史

小野浜より正南大約六千九十尺、和田岬より東北約七千百四十尺お神戸港港界線とし、其以内お神戸港(○○○)と為す、湊川其中央に注ぎて、神戸及兵庫の両部に区分す、和田岬は直径相距ること大約一万二千二百尺にして、明治二十八年、海軍水路部の実測に拠れば、湊川の流末は、此和田、生田両岬お連続せる直線より距ること千六百九十尺とす、湊川より北方生田岬に至る直径五千九百七十尺、沿岸大約一万尺の地は、即ち神戸港本部にして、南方和田岬に至る直径六千百三十尺、沿岸一万六百尺の地は、即ち兵庫部にして、明治二十五年十月、始めて神戸港区域内に編入されし所なり、