[p.0596]
倭訓栞
前編十三世
せき 関およめり、倭名抄にせきとヽよめり、関門の義也、真名伊勢物語に塞もよめり、人お防き留むるの義、剗も訓同じ、伊呂波字類抄に見ゆ、日本紀略に相坂剗と書せり、史記に、蜀剗道、正字通に剗俗作〓といふ是也、〈◯中略〉諸国関多しといへども、専ら関といふは、相坂お指といへり、関所は関寺のあたりといふ、〈◯下略〉