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八雲御抄
五名所
関〈◯中略〉 あふさかの関、〈近 古今 万男、いはし水、祓、〉 見るめ〈同〉 よし〳〵の〈同〉 ふはの〈美乃、後撰清正〉 きの〈紀 万〉 となみの〈越中 万 やきたちお関〉 なこその〈陸 後師賢〉 ころもの〈同 後〉 あしがらの〈相 後〉 しらかはの〈陸 拾兼盛〉 はヾかりの〈同 後拾〉 清みが〈駿 海辺ふじのすそ也、詞花、 平祐岑〉すまの〈摂与播同歟 新古忠見、海辺、〉 もじの〈筑前 海辺 金 顕輔〉 したひもの〈東国 詞甲斐歌〉 すヾかの〈伊勢〉 くきだの〈同 源氏〉 かすみの〈東国武蔵也〉 たヾこえの〈清少納言草ね〉 よこばしりの〈同、又在天暦御記、駿河也、〉 みるめの〈同〉 うるまの〈美乃 開とはなけれども、在重之歌、〉 いはでの〈陸〉 いなむやの〈出羽 むや〳〵のせき同名也〉 てまの〈出雲〉 異説、とや〳〵とりのむや〳〵の関鷹おいふ、せきはすヾかといふ不用也、いはとのせきとよむはそらなり、非関、あくと雲は夜のあくる也、