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倭訓栞
前編八久
くわそ 過所の音也、続日本紀、関市令、万葉集等に見えたり、釈名に、過所至関津以示也、或雲、伝過也、移所在識以為信と見えたり、今いふきつて也、東鑑には過書とも見えたり、朝野群載に過所牒見ゆ、〈◯中略〉宗白曰古書之帛為繻刻木為契、二物通謂過所也、其所お過るは、官の処分なる故に過所といふ、