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新編相模国風土記稿
二十七足柄下郡
早川庄 湯本村〈由毛度牟良◯中略〉古は東海道中の宿駅にて、湯本宿と唱へし由、古書等は多く湯本宿と記せり、〈◯中略〉永享の頃は当所に関門あり、其征銭お鎌倉大蔵稲荷社修理の料に宛らる、〈鶴岡神主大伴氏蔵文書曰、大蔵稲荷社〉〈修理、並相州湯本関所事、如元当社関務之趣可有御成敗候、十月廿二日、修理亮殿、兵庫允清方、按に文中に如元当社関務雲々とあれば、是より以前に修理料に宛られしこと知べし、清方は永享十一年管領となれり、〉