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塵袋
二地儀
一は山(○○)と雲ふは、いかなる山お雲ふべきぞ、葉山の正字如何、 木のしげき山は、葉のいろお面にたてヽ、はやまと雲ふ歟とおぼゆるお、日本紀には麓(ろく)山とかきてはやまとよめり、麓はふもとヽよむ字なれば、山のはしのかたおはやまと雲ふべき歟とおぼゆ、はやましげ山しげけれどなど雲へるには、葉の心歟ときこゆれば、両端にわたるべきにや、