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八雲御抄
三上地儀
山 あしひき たかさこ〈又在所名〉 山のかひ〈間也〉 春山 夏 秋 冬 夕 この〈ひえの山也〉 ね の 奥 と は しけ やへ もヽへ 我〈ひえの山也〉 かた おか 西 北 ひらむら 中 よも ひむろ いは 島 本 御〈熊野〉 お 杣 松 見 さとお たる おほ しは 重る 中〈狭衣〉 万、あしびきのあらしふくよともいへり、 山のおのへ 山のすその 山のとかげ〈常影と書、又跡陰書山のかげなり、〉 山かたつきて〈山のかたそば也〉たきヾとる山おば、ふみる山と雲、〈一説也〉日本紀、やまおばむれといへり、 山のたうげおば、こやのふるみちと雲、〈一説未弁之〉 いはたヽみは〈磐畳書〉 いはねふみは〈石根踏〉 いはかね〈石金と書り〉 皆しげき山也、はしたかのとぶ山は、きはめてふるき山也、 しいは紅葉すと雲、総てもみぢせぬ山なり、狭衣歌にも、せめて紅葉せぬよしによめり、古今如此多、 川 井 岸 水 道 はた 田 里 寺 風 嵐 おろし こしかせ 下つゆ 下風 桜 柿 梨 あい 橘 ゆり 鳥 郭公 姫 人 伏 烏 すけ かつ もり きは もと 口 加気形 廻 かた かつら すみ こもり こえ かへり わけ衣 ひこ へ 中