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倭訓栞
前編十四多
たけ 神代紀に峯およめり、高き義、よて万葉集に高とも多気とも書り、たおにごりてよみならへるは、いつの比よりの事なりしにや、伊勢神宮の辺に、朝熊がだけお略して、常にたけと称し、清く唱ふ、契冲も元亨釈書お引て、岳と竹とお聞あやまりし事おいへり、