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倭訓栞
前編三十美
みね 倭名抄に、嶺、峯、岑およめり、大(み)根の義成べし、刀のみねも、峯の義成よし、古今著聞集に見えたり、俗にむねといへり、刀背也、異朝に山背お峯といひ、屋脊お棟といへる、其義同じ、倭名抄に梁およめり、鼻梁おはなみね、脊おせみねといふ類也、