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倭訓栞
前編十四多
たふけ 嶺おいふ、峠字は倭の俗字也、手向の神、多く坂の嶺にまして、越行人は必ずこれお祭れば、たむけお転じて、たふげといふ也といへり、万葉集に、 かしこみとのらずありしおみこしぢのたむけに立て妹がなのりつ