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源氏物語
五若紫
すこし立出つヽみわたし給へば、たかき所にて、こヽかしこ僧坊どもあらはにみおろさるヽ、たヾ此つヾらおりのしもに、おなじこしばなれど、うるはしうしわたして、きよげなるやらうなどつヾけて、こだちいとよしあるは、なに人のすむにかととひ給へば、〈◯下略〉