[p.0708]
類聚名物考
地理十四
山端 やまのは やまのはしなり、山端お、義訓にやまのまともよめり、はやまも端山にて、奥山にむかへていふなり、また物にはしたといふ詞あり、たらはぬ半分なるおも雲へり、はやまもはした山の意にて、半山とも書くべき歟、延喜式の祝詞に、多く短山といふ詞有り、是も同意にて、はした山なるべし、或人は、短山おみじかやまとは訓ずして、はやまと訓べしとさへいへり、されどもかヽる詞、たやすくは定め難し、よく思ふべし、