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地方凡例録
一下
一山高之事 村中入会の山ありて、山稼おいたすに付、山高お請け、本途並の年貢お出して、村高に結び入、此山高の結びやうは、検地の節反別お改ることもなく、山稼の助成お見積り、納め来る役米、其村の免合等お見合せて高に直す、又村により新検お請け、古検の高に不足有之とき、古高は減じがたく、山稼も有之に付ては、山高お請けて本高に合せおくこともあり、又は嶮阻巌壁等にて無之山は、反別お改め、田畑石盛の位に応じて、高に結ぶこともあり、是又下々畑山畑などいふ名目にて、実は畑にては無之、粗朶立木等の山あり、是等お山高とは不申、畑高に入ることなり、